色は、目に見える分かりやすい情報のひとつです。
赤、青、黄色――大人にとっては当たり前の色も、子どもにとっては、少しずつ意味を広げながら理解していくものです。
子どもたちにとって色は、
「区別する」「伝える」「気持ちを共有する」ための、大切な手がかりになります。
ただ色を“見る”だけでなく、色を通して世界や人とつながっていく――それが「色のまなび」です。
機能としての色
私たちの身の回りには、「役割をもった色」がたくさんあります。
信号の赤・黄・青、標識やマークの色分けなど、色を見るだけで意味が伝わる場面です。
子どもにとっても、「赤は止まる」「青は進んでいい」といった経験を重ねることで、
色が“ただの見た目”から、“行動につながる情報”へと変わっていきます。
文字が読めなくても、色を見ることで状況を理解できるのは、色がもつ大きな力のひとつです。
共感を生む色
「空、青いね」
「このピンク、かわいいね」
こんなやりとりも、色の大切な学びの場面です。
同じ色を見て、同じ気持ちを共有することは、「一緒に感じる」体験になります。
色の名前を言えるかどうかよりも、
色に気づくこと、感じたことを誰かと分かち合うこと。
それが、言葉や気持ちのやりとりの土台になっていきます。
集団と色
園や学校では、クラスカラーやグループ分けに色が使われることがあります。
「〇色のクラス」「〇色の帽子」など、色は「自分の場所」や「自分たちの仲間」を分かりやすく示してくれます。
これは、集団の中での安心感や、「ここにいていい」という感覚につながる大切な経験です。
色は、子どもが社会の中で自分の居場所を感じるための、さりげない支えにもなっています。
色の名前と発達
一般的には、3歳ごろから赤・青・黄色などの基本的な色の名前を言えるようになることが多いと言われています。
ただし、色の区別や名前の定着には大きな個人差があります。
特に発達のペースがゆっくりなお子さんの場合、
「正しく言えるか」よりも、「色に興味をもっているか」「色を楽しめているか」を大切にしたいところです。
色を指差す、選ぶ、眺める――
そんな経験を積み重ねながら、少しずつ言葉と結びついていくこともあります。
まとめ
色は、ただの視覚情報ではありません。
行動を助け、気持ちを共有し、社会とつながる入り口にもなる、大切な学びです。
数字と色をリンクさせることも、
「分かりやすく伝える」「見通しをもつ」ための、ひとつの工夫と言えるかもしれません。
子どもが今、色をどう感じ、どう使っているのか。
そんな視点で関わってみると、色のまなびは、もっと豊かに広がっていきます。